○ガルバリウム鋼板について
当社で使用している屋根材・外壁材などの製品のすべてがガルバリウム鋼板から作られています。 というよりも、今の日本の建設業界で使用される屋根や壁用の薄物鋼材のほとんどがガルバリウム鋼板製です。 当ページではこのガルバリウム鋼板についてご紹介したいと思います。
![]() ブリキもトタンもガルバリウムも、大きく言いくるめてしまえば全部「鉄板」です。 鉄が錆びているのを見たことはだれしも一度はあるのではないかと思います。 鉄(Fe)という物質は酸素ととても仲が良く、空気に触れているだけで酸化(錆び)を起こします。 これを何とか予防して、長持ちさせることはできないか?と開発されたのがブリキやトタンです。 |
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○ブリキ ブリキは母材である鉄(Fe)の表面をすず(Sn)で覆って合金とすることで母材である鉄を守ります。 特性として、すずは亜鉛よりも鉄よりも酸化しにくい物質ですが、表面の傷に弱く、メッキ層が傷ついてしまうとすぐに母体の鉄板Feへの浸食が始まるという欠点があります。
○トタン トタンは母材である鉄(Fe)の表面を亜鉛(Zn)で覆って合金とすることで母材である鉄を守ります。 特徴は、亜鉛はすずよりも腐食に弱いのですが、表面の傷から腐食が始まった際、腐食により溶け出して傷口を保護する働きがあるため、母材への浸食を抑制することができる利点があります。 この特性のことを犠牲防食性能といいます。
○ガルバリウム ガルバリウム鋼板は、母材(鉄板Fe)の表面をアルミニウム&亜鉛&シリコンの合金で守っています。 亜鉛にアルミニウムとシリコンを混ぜることで、亜鉛の浸食されるスピードを極端に遅くしようという考え方によるものです。 アルミニウムAlはメッキ表面に強固な不動体被膜を形成し、亜鉛Znの浸食を抑制します、亜鉛の犠牲防食性能を長期にわたり発揮させることで、 ブリキやトタンにはない長期間の耐食性を持った鋼板です。 耐久性は亜鉛メッキ鋼板(トタン)の3倍~6倍とされています。
〇SGLの誕生 2013年にはガルバリウム鋼板に2%のマグネシウムを添加した新鋼板「SGL/エスジーエル」が登場しました。 SGLはガルバリウムのアルミ亜鉛メッキにマグネシウムを加えることによりさらに耐食性能を向上させることに成功しています。 |
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![]() ガルバリウム鋼板の持つ耐久性等は上記に述べたとおりですが、 建設業者やメーカーの中には、ガルバリウム鋼板について過剰な期待や誇大な広告を行っているものがあります。 いくら高性能とは言えど、あくまで金属板ですので、それ相応のリスクも当然ながらあるのです。 ガルバリウム鋼板のデメリットをいくつか挙げてみます。 |