牛舎屋根のリフォーム:横葺き/丸波葺き
Reform
物件データ
構造 木造/合掌造り
横葺き370/丸波
GL鋼板0.35t/0.27t
色:JFE ショコラブラウン
構造 木造/合掌造り
横葺き370/丸波
GL鋼板0.35t/0.27t
色:JFE ショコラブラウン
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物件詳細情報
施工前の状況
屋根形状と雪落ちの悪さがトラブルに
Tの字形状の建物のため、屋根には長い谷があり 屋根材の劣化のために雪の滑りが悪く氷ついてしまい 冬が来るたびに屋根を痛めてしまう症状に見舞われていました。
下地の木材も、合板部分は牛舎特有の湿気で劣化し、雪の重さを受け止められなくなっていました。
リフォームの内容
谷がある部分は、既存の屋根材を撤去し破損した躯体や野地板を交換し、同時に補強します。
谷のある場所には横葺き材を使用。
横葺きは雪を破砕しながら滑らせる効果があるので 谷材にかかる雪ストレスを軽減。
波板葺き部分には、既存材料の上に木下地を設置。 既存材を剥がすことなく、新たに葺きました。
既存屋根材に直接葺かないため、錆び等を貰わずに済み、 空気層を設けることで多少の断熱効果を得ています。
また、木下地を新たに打つことで、合掌材のブレ止めの効果も期待できます。
担当者コメント
建物の形状によって起るトラブルは様々です。
今回の場合は谷材への冬場の高負荷がトラブルの原因と思い、雪を破砕して滑らせる横葺き材を使用して、
谷材にかかる積雪負荷の低減を図りました。
下地の補修にはあえて合板ではなく昔から使われている4分板を使用。
合板は湿度に弱く、長期的視点でみると昔ながらの板の方が長持ちしてくれるためです。